我が家からだと1時間20分ぐらいで着くところです。
この日は、会場の駐車場側では大規模が農業機械メーカーなどの展示会が開催されていて、中も外も大賑わいでした。
天気が悪かったので農家は仕事を休みやすかったと思います。 |
中の様子です。大きなトラクターやドローンが置いてあって迫力がありました。
まずは勤めていた会社の展示物を見学に行きました。
岩手県盛岡市のIT企業 プラスプラス社の3Dのりんご果樹園 |
しかし、もうここまでできているとは驚きです。
りんごの木が3D空間に再現されています!
元プログラマーの私の考えでは、摘果プログラム作成の中で一番難しい部分は、りんごかどうかの認識です。私がプログラマーだった頃にはAIという言葉は聞いたことがなかったですが、AIの機械学習という方法を使えば、この部分はなんとかなると思います。
ただ、AIが学習するために、摘果時期のりんごの木が必要になりますが、摘果時期のりんごの木は枝が伸び、実が肥大し、枝が垂れ下がり、日々変化していきますので、正確に学習できなくなります。
そこで、実際の木の替わりに3D空間に作った木を使用すれば良いわけです。3D空間内の木も成長しますので、どの時期の木でもAIが学習できるわけです。
更に驚きなのは、この木の作成方法です。プラグラミングで木の成長アルゴリズムを使って作成しているというのです。まだ木の完成度は低いですが、この木の作成プログラムは、摘果ロボとは別の副産物になりそうです。
というのも、「剪定」という仕事がありますが、剪定は難しい技術で、青森県では毎年各地区で数回の剪定講習会が開催されています。民間資格で「選定師」というものもあります。
どのように切ったら、どうなるのか?という事がシュミレーションできるようになるまで10年以上かかり、50年以上りんごを栽培している人でも悩みながら剪定しているのです。
この木の作成プログラムがあれば、3D空間で剪定の練習ができるようになると思います。切った瞬間に翌年の枝の状態が見えるようになれば、上達スピードも早くなりますし、答えが無いと言われていた、剪定の答えが導かれる可能性もあります。
1月から3月の雪上でも動く剪定ロボが完成すれば、人間が剪定を覚える必要はなくなりますけどね(笑)
トマトの収穫時期を判断する機械。色盲のトマト農家の友人がいますが、これなら良いですね。 |
ランボルギーニトラクター。白いトラクターもかっこよいですね。 |
農作業時の重い物を持つ時に腰をサポートしてくれるスーツを体験させてもらったんですが、素晴らしい出来栄えでした。50万円するそうですが、腰痛持ちの私には必要なものだと感じました。今年は増税前にと思って、自宅のトイレのリフォームで150万円使ってしまったので余裕が無く購入できないです。経費にもならいですし(-_-;)
外では自走式の草刈り機や、自動運転トラクターなどの実演を見ることができました。りんごの農家的には、自走式の草刈り機が欲しいところです。
高額な機械ではないかと思う人がいるかもしれませんが、自走式ということは、人が乗らなくて良く、椅子もハンドルも必要ありませんし、運転手の安全性も気にしなくてよくなるので、コンピュータ部分はお金がかかっても今の農業機械より大幅に高額になることは無いと思います。
展示会を見学中にスマート農業という言葉の意味がわかった気がしました。今まで手作業で汚れたり、重いものを持って疲れたりという、職業として嫌われる部分が無くなり、手元でロボットを操作するだけの仕事になれば、「スマート」と言えるわけです。
もう農家だからと言って、結婚に苦労することは無くなるわけです(笑)
このスマート農業を実際に想像してみて、普及にはそうとう時間がかかるだろうと思っている人が多いと思いますが、農業は全世界共通の職業ですので、ここで作られたものは、日本だけじゃなく世界で活躍できます。日本という狭い土地では実用的では無い技術もあるかもしませんが、世界であれば十分実用性があります。
また来年も同じような展示会があったら行ってみたいです。すごく楽しみです。メーカーの皆様頑張ってください。
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