2020年10月29日木曜日

未熟トキ+オリンピック中止+台風被害無し=りんご暴落

 我が家のりんごはネット販売だけじゃなく、売れ残りや、売れそうにないものを地元の市場へ出荷しています。毎日のようにりんごの20kgを10箱ずつ出荷する期間もあります。

毎年のことですが、紅玉は市場へ出荷しています。我が家は葉とらず紅玉をネットで販売していますが、黒い星が付いたり、見た目が酷すぎるものは、鮮度が大事な品種なので保管せずに市場へ出荷するわけです。

葉とらず紅玉を販売しはじめて、何年経つか忘れましたが、市場の価格は大体20kgで2000円ぐらいでした。加工業者しか買わないようなひどいりんごなのですが、2000円なら捨てるより全然良いです。

市場出荷がメインの収入の農家は、立派な紅玉を出荷して、10kgで3000円とかもありました。我が家のネット販売では11kgで 2400円+送料ぐらいですから、市場出荷でも頑張れば収益が良くなります。


そんな市場だったのですが、10月上旬からりんごの値段が暴落し始めました。

暴落の理由を市場関係者から聞くと、弘前の方で未熟なトキを輸出してしまい、苦情が来て輸出がストップしてしまったそうです。

「それだけで輸出ストップするの!?」

と思いましたが、理由はわかりませんが輸出がストップしたことは本当らしく、市況にも文章で記載されるようになりました。

 

これだけでこんなにりんごが溢れるのか??と思っておりましたら、その1週間ぐらい前に農協関係者からこんな話を聞いていました。

「りんごの加工業者は東京オリンピックの販売に向けて、昨年度にりんごを買い集めていいたけども、オリンピックが中止になったのでそのりんごは特殊な保存方法で保管されていて在庫が残っているから、今年は加工用のりんごの買い付けは弱い。」


ということは、この暴落は輸出ストップだけじゃなく、加工業者の買い付けが少ないことも原因と考えられます。

更に今年は珍しく、我が家も強風などの自然災害でりんごが全く落ちませんでした。昨年は長野県が大変なことになり、地元加工業者にも長野県から大型トラックが毎日のように来ていましたが、今年は全くそんなことは考えられません。

 

ネット販売の方はまだ値段が下がっていませんが、サンふじの出荷が始まってから市場がどうなるのかドキドキしています。

 

メールで送られてきた南部市場からの市況文章

【果実】 りんごの取引状況について、主要産地の豊作と輸出がストップしている影響から国内市場への流通量が過剰となっているため、消費地市場のりんご相場が低迷しており、当市場においても買い気弱く推移、特に早生ふじ系・サンジョナゴールドの大玉と、紅玉全般、サン北斗(白系)は買い気弱い。 


 

シナノスイート販売開始

 シナノスイートの販売を始めました。今年はスズメバチをいつもより多かったので慎重に収穫しました。

この品種は味が良く、水分豊富、酸味が少ないのに保存が効いて、 最高に良い品種です。シナノゴールドも同じく保存が効いて、この2品種は長野県が生んだ最高傑作品種だと思います。長野県に足を向けて寝られません。

 2月ぐらいになるとサンふじより、このシナノスイートの方が美味しいんじゃないかと思うぐらい保存が良いです。

 

今年もシナノスイートのりんご狩り体験を息子の友だち家族を招待して開催しました。

昨年は、ネット販売ように収穫した日の1週間後にりんご狩り体験を開催したのですが、その日収穫したシナノスイートの方が味が濃かったので、今年は少し遅めに収穫しました。

この品種は完熟じゃなくても美味しいので、早く収穫してもあまり問題にはならないですが、今年は試しに遅く収穫して様子をみようと思いました。

遅く収穫すると、味は十分ですが、賞味期限が短くなるものが多くなるはずなのでどれぐらい違いがあるのか確かめたいと思います。


インターネットで販売しているページは以下のとおりです。

ヤフオク

http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/api14818

ヤフーショッピング

https://store.shopping.yahoo.co.jp/metoki-nishinoyu/a5b7a5caa5.html 

Amazon

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%82%81%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AE%E8%BE%B2%E5%AE%B6+%E8%A5%BF%E9%87%8E%E6%82%A0&ref=bl_dp_s_web_0

 

メルカリ

販売していません。するかも。

2020年10月26日月曜日

ふるさと納税でもりのかがやきを出荷


 

2年ぐらい前から、地元である三戸町ではふるさと納税制度でりんごの出荷をおこなっていて、我が家にも何度かお誘いの電話がありましたが断っておりました。

 しかし、先月来た電話はお誘いではなく助けを求めてきたので、やることにしました。

最初の電話はりんご農家の知人からでした。「もりのかがやき」という品種を栽培している農家を探しているとのことでした。ふるさと納税でこの品種を扱っているんだけれども、生産者が少ないので注文数に足りないとのことでした。

それならば仕方が無いと思って承諾して、そのあと役場から電話があって正式にふるさと納税に申し込みしました。

私が担当したのは、19箱分でした。5kg箱です。大した量でないのですが、この品種は栽培がなかなか難しいんです。

黄色系の品種ですが、表面がきれいになりにくいんです。

少し、枝にぶつかって治療痕みたいになったところも、赤系より黄色系は目立ちます。

熟すと、黄色くテカリが出て少しヌルヌルしてきて、それに日があたって輝いて「もりのかがやき」と呼べる感じになります。傷が無いと名前の通りの姿になります。

しかし、黄色くなると赤いポツポツが出てきて、それがだんだんと黒いポツポツにかわっていくので、このポツポツが出ていない方が見た目が良いです。(はるかは赤いポツポツが着いた方が糖度が高かったです。)

さらにこの品種は熟す前に自然に落ちる現象が多いので、栽培が難しいということで、地元では生産者が減り、我が家も同じ理由でこの品種は無くすことにしています。

既にもりのかがやきの木には別な品種を接ぎ木していて、再来年ぐらいには別な品種に変わる予定です。

 
もりのかがやきは、黄色系ではるかの次に良い品種になるんじゃないかと期待されて、7年ぐらい前?は苗木を植える人が増えましたが、木が大きくなる前に無くなりそうです。

 

味は・・・。私がネットで販売しない理由は、味にあまり特徴が無いからなんです。美味しいと思うんですが、この時期はもうすぐ「ぐんま名月」が収穫される時期でもあって、「ぐんま名月」と比べるとだいぶ劣ります。 味・香り、更に蜜が入りやすいで見た目も良く、蜜入り好きな方はこっちの品種を購入すると思います。

 

下が購入ページです。もりのかがやきは売り切れになっています。ぐんま名月は我が家のものではないです。うちは「もりのかがやき」のみ出荷しました。他の品種で出荷する予定はありません。

ふるさと納税もりのかがやき

ふるさと納税ぐんま名月 

2020年10月22日木曜日

トキの軟化が発生中

 お客様からご連絡があって、トキが軟化していることを確認できました。

1ヶ月以上保存できる品種として言われていましたが、我が家の収穫のタイミングが遅すぎるのかもしれないです。

大玉も小玉も柔らかくなっていました。いつ頃からこうなったのか不明ですが、連絡をくれたお客様と同時期に購入した方へはご連絡したところです。

 

やはり、トキは難しい品種かもしれないです。

今年は、弘前市で未熟なトキを輸出して、苦情が来てトキの輸出がストップし、国内に溢れて、地元市場のトキの値段が暴落するという事件が起きております。今もかなり安いです。

 我が家の場合は逆に完熟なトキを発送して失敗しております。

 

品種的に緑と黄色が混ざった品種なので、色で判別するのがかなり難しく、我が家は触って判断していましたが、完熟でも問題があるのであれば、更に難しい品種となります。

 10月は色々な品種があってどれかに絞ろうと考えていましたが、トキは無くすことになりそうです。