評価の注意点

2003年1月からヤフオクを利用し始め、2007年から農作物を出品していて、2017年になり初めて悪い評価を付けられました。

色々思うことがあり、評価(レビュー)機能はネットショッピングでは昔から標準的な機能ですが、そろそろ見直す時期ではないかと思いますので、我が家でも評価基準を設けることにいたしました。

  1. 味などでは無く、取引内容についての評価でお願いします。説明通りの商品が届いたら良い評価でお願いします。
  2. 商品説明とは違う商品が届いたら評価ではなく取引ナビでご連絡ください。返金いたします。返金後に評価をお願いします。
  3. 以上を守れない場合は、取引中止として自費で商品を返品してください。返品確認後に商品代を返金いたします。

以下、基準を設けた理由になります。 ご理解いただけない場合は購入しないでください。

 

1について

「味などでは無く、取引内容についての評価でお願いします。説明通りの商品が届いたら良い評価でお願いします。」

数年前にある商品に対するこんな評価をみつけました。

賞味期限が10日程度の商品が50個ぐらいを1セットで販売されていて、評価を読んで驚きました。

 「食べ終わる前に賞味期限が過ぎてしまう」

 低い評価を付けていました。1人で食さずに50人に1個ずつ配れば良いだけの商品です。賞味期限と数量を明記した商品になぜこのようなコメントと低い評価を付けてしまうのでしょうか。

ヤフオクでも評価は自由であり、このような評価は許されています。

しかし、この評価は許されて良いのでしょうか。商品一覧画面には、商品の写真とタイトル名と評価★ぐらいしか表示されず、商品自体は何も悪く無いのに評価が低い商品として扱われ、確実に人の目に触れることが少なくなり売れなくなります。

次はよく見かける評価だと思います。

寸法を明記したテントに

「思っていたより狭い」というコメントと悪い評価 

「思っていたより広い」というコメントと良い評価

 どちらも個人の考え方だから良いだろうという考え方もありますが、悪い評価の方は、前述したように商品に問題が無いのに売れなくなるので問題です。

良い評価の方は、販売者は「広く感じた」というコメントを読んで「良かったですね(^^)」という嬉しい気持ちになると思いますが、これから購入する方には「広いんだ(・o・)買おう!」と思わせてしまう可能性があります。

 

 つまり、評価の解釈が変な人が居る以上、個人の主観でつけた評価は問題の元になっていくということです。

 

我が家の話に戻ります。

「美味しい」という嬉しい評価をいただくことがあります。

この評価を読んだ方は、

美味しいかもしれないから購入しよう

 という考えて購入されていれば良いのですが、

美味しいはずだから購入しよう

という考えで購入されている方がいます。「はず」だからで購入した方は、味が自分の好みと合わなかったら「騙された詐欺だ」→「悪い評価を入れよう」となるわけです。

 

 

2について

 「商品説明とは違う商品が届いたら評価ではなく取引ナビでご連絡ください。返金いたします。」

商品説明には、個数・重量、入金から発送までの日数など様々記載があります。

例えば、重量が足りなかったり、傷なしの商品を購入したのに、傷付きの商品が届いた場合は連絡いただければ、重量や個数を計算して返金いたします。


機械であっても人であっても、梱包時の間違いはありますし、「なまもの」ですので輸送中の環境によって、傷がついたり、質が落ちたりするのは当たり前なので、連絡いただければ返金しますということです。ここで重要なのは「評価ではなく取引ナビ」で連絡することです。

PayPayフリマでは一度付けた評価は変えることができませんので、仮に輸送中の事故でりんごが悪くなった事を理由に悪い評価を付けて、あとから運送会社の損害賠償があったとしてもしても評価を変えることはできません。また、過去には全てりんごを食べてから悪い評価を付けて質が悪かったと評価を連絡した人もいましたが、証拠も残らず、確認のため返品してもらうこともできません。なので、評価ではなく取引ナビで連絡をお願いします。

 

3について

「以上を守れない場合は、取引中止として自費で商品を返品してください。返品確認後に商品代を返金いたします。」

1と2を守っていただくためにこのように記載しています。まず、購入する側が匿名で自分勝手に評価を付ける時代を終わらせるためには厳しい事を書いても仕方ないと思います。

 

まとめ

ここ2、3年の評価や取引メッセージ、質問の内容を見ると私の商品とは関係無く、ネット通販利用者の評価の概念が変わってきていることが原因では無いかと考えるようになりました。特に2020年はネット通販利用者が急増したことも大きく影響していると思います。

更にメルカリの流行も原因の一つです。「買っても良いですか?」「コメント無しで買わないでください。」などの独自ルールを運営側が許してしまった結果、沢山のルールに縛られたサービスになり、これをネットショッピングの常識だと勘違いされている方が居るように思えます。

ネット販売の商品数も昔と比べたら大量に増えていますので、りんごだけでも比較してその中から1つを選ぼうとするならば、説明文を読むだけで1時間以上かかってしまうのでは無いでしょうか。

こうなることを予想して、販売当初から商品説明は簡潔に見やすくするように努めていましたが、それでも読んでもらえなくなって来ています。読まずに間違った物も購入してそれをご自分のせいだと思うのなら良いですが、出品者のせいにして悪い評価をつける人たちがいますので、このような記事を書く必要が出てきました。これからも時々記事を更新しなければならないと思います。

 

 

ここからは、とある農家のネット販売苦労話です。知りたい方はお読みください。

2020年11月現在、悪いまたはどちらでもないの評価をまとめると説明文を読んでいない事が原因のようです。途中から返信が無くなる(言い訳できなくなる)事も共通しています。

今の所、特に人気商品に多いということがわかったので、評価を読んで説明文以上のものを想像してしまっているかもしれないです。


長芋

  • 折れていた→梱包時に切り分けていた。
  • 腐っていた→商品到着後、自己流の保存方法で常温で1ヶ月保管していて腐り、私に連絡が来た。
  • すりおろすと変色→たまにあります。返金対象にしていますが、食べて問題は無いです。私は子ども頃に気にせず食べていました。

りんご

  • 蜜が入っていない→商品説明には入っているとは記載していない。
  • 美味しくない→商品説明にも味が劣ると記載してあったのに美味しいと思って購入。
  • 柔らかい→商品説明にも軟化と記載していたのに硬いと思って購入。

プラム

  • 柔らかい→商品説明に加工用と記載していたが、生食しようとして購入。

取引内容

  • 支払い後の取引メッセージが無い→今の取引ナビでは連絡する必要がないため連絡しません。入金確認後発送までの日数は商品説明に記載されていてそのとおりに発送していた。
  • 早く発送しないと悪い評価をつけるぞ→アカウント削除されていました。警察にも通報すればよかったです。

その他

 ●岩手県南のとある地区の方がりんごを購入し、
 「美味しくない。違う品種じゃないか。うちの地元のりんごはもっと美味しい」と連絡してきたことがありました。
 その地区のりんごが特別美味しいという話は岩手県の方からも聞いたことが無かったですが、悪い評価を付けられるかもしれないと思い、無難な返答をしました。
 岩手県は歩いて5分で着くほど近く、私の出身高校も以前の勤務先も岩手県、妻も曾祖母も岩手県出身なので親交が深いだけに残念でした。

 地区名は伏せておきますが、過去に青森県産りんごを地元産として販売して産地偽装で逮捕された事件があった地区で、この調子だと今もやってるんじゃないかと思いました。

 
●○○産地直売所みたいな店の方が落札されたことがあり、産地偽装されるかもしれないと思い、転売後のトラブルは責任を持てないと連絡したところ、それに対して不満の連絡が来たこともありました。
 
 
●虫が入っていたと連絡があり、証拠は確認できなかったものの、とりあえず代品を発送しました。その後、代品に問題があったのか分かりませんが、荒々しい口調で更に代品を要求してきました。
 結局、2箱とも証拠となるものを確認できず代品を2箱送りました。

 これらのような場合は、仕返しが怖く、こちらから悪い評価は付けないものの、ブラックリストに登録しています。




評価(レビュー)を使った組織的戦略

 雇われて評価(レビュー)をつけている人がいるそうです。amazonで発覚してニュースになりました。雇った側の商品には良い評価をして、それ以外のライバル社には悪い評価をつけているそうです。
 こんな人達に対抗するにはどうしたら良いのでしょうか。評価のシステムを改善しないと防ぎようが無いです。

 ヤフオクは、一度付けられた評価は自分で消すことができず、されるがままです。証拠が無くても悪い評価を付けられるという状態です。更に同じお客様が何度も良い評価を付けても良い評価は増えませんので、悪い評価は少なくても目立ちます。
 なので、私程度の評価数であれば、10件程度の悪い評価を付けられたら、他のネット通販サイトに引っ越しするしか無いと思います。

 
 amazonでは買っていなくても評価をつけられます。私の場合だと、一昨年販売して商品登録したままでの状態で、昨年販売していなかったはずなのに、昨年購入したというレビューがありました。もちろん悪いレビューでした。

他には↓こんな評価もありました。


悪い評価を付けた人は匿名なので誰かわからないですが、購入したお客さんだと思いますが、うちのはるかに異常な反応をする人は過去にも居たのでなんだか怖い品種です。糖度18度以上のはるかはうちでしか販売していませんし、17度以上もそうですが値段も他の業者と比べたら格段に安いでので、はるかで儲けている業者からしたら私は邪魔で邪魔でしょうがないかもしれません。

はるかは元々、岩手県の品種であり岩手県でブランド化して、高級品種として1個数千円で販売されていた品種ですが、だんだん青森県でも栽培されるようになって来て、値段は下がりつつあります。我が家は岩手県に近いので青森県内では販売が早かったわけです。岩手県産以外のはるかで、岩手県より糖度が高いりんごを安く販売しているわけですから、こういうことがあっても不思議ではないんです。まあこんな酷いことをする岩手県民はいないでしょう。

  
 ある程度大きな企業であれば、評価対策のスタッフを雇えますが、経営者が農作業をしながら販売をしている程度の企業ですので、こんな記事を書くぐらいしか対策はできません。親2人と私1人だけの農家です(+子育て中)ので、社会的影響力は少ないですし、どうか見守ってください。



長い文章で疲れたと思いますが、ショッピングをお楽しみください。


追記

匿名でこの記事の内容に不満があるようなコメントが届きました。すみませんが、匿名でそういうコメントなのでスパムとして処理しました。不満になる気持ちはわかるのですが、今のネット通販の現状には問題が多いのでこういう記事を勇気を出して書いたのです。私としては残念なことですが、この記事の内容に不満であれば我が家の商品を買わないという選択をしていただくということです。
直接会ってもこんなお話をされるんだろうかというコメントでしたので悲しいです。たまに他の農家さんへの評価も読むことがあるのですが、酷い内容を読んで悲しくなります。読めば仕方ないような事なのに酷い評価をされています。農家・食べ物を軽視されている方の評価だと思います。他の農家さんのためにも次の農閑期は弁護士に相談して、良い方法をみつけようと思います。

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