2019年8月30日金曜日

強制通風式温度測定器を作成しました。おんどとりTR42使用。

前にブログに投稿したことがあったのですが、家の庭に温度測定を記録する機械を自作して置いていました。

温度計を設置する理由は、病害虫の関係性を調べる・・・というより、うちの目時地区のPRポイントである昼夜の寒暖差を調べるためです。もしかしてりんごを栽培している地区のなかでは日本で一番の寒暖差かもしれないと思っているからです。

2016年に作成した温度計。上部の銀色の筒が計測部。
 https://yunishino-metoki.blogspot.com/2016/04/blog-post_96.html


ところがセンサーの基盤が壊れやすくて、新しく別な方法で作ることにしたんです。
それに温度計の近くに浄化槽と浸透枡が設置されるというので、すべて撤去したんです。

前回はファン部分にDCモーターを使用していまたが、今回はトイレファンを使用しました。ちょうどトイレをリフォームしたので、トイレファンがいらなくなって余ったのです。

参考にした資料はこちらです。
http://www.agrmet.jp/sk/2011/A-3.pdf

この資料では安価で作れると書いてありましたが、我が家のような貧乏農家にはまだ高いです。ステンレス二重管とBSアンテナ取り付け用金具は用途の割に高いです。それにどちらも昔、いらなくなって捨てたのでもう買いたくないです(笑)

とりあえず、完成した状態の写真からどうぞ。
新しく作成、設置した強制通風式の温度測定機です。右側の塩ビ管の筒が測定部です。
左側に見える塩ビ管の筒は、電源ケーブルを地中から通すためのもので、差込口部はどこでもセンサーのUSB電源付きコンセント用の名残で100サイズになっています。

温度測定は地上から1.5m高くするルールなのでこうなります。更に地面を芝生にしないといけません。

 今度は壊れにくいセンサーを買おうと思い、探していたら、「どこでもセンサー」という5,000円未満で、Wifi経由で測定した温度をクラウドにアップロードしてくれるものがありました。

どこでもセンサー
https://www.planex.co.jp/products/ws-usb/

  早速amazonで購入して使ってみましたが、どうも温度がおかしいのです。外には日陰に温度計をぶら下げていますが、あまりに温度が違います。
 どこでもセンサーの仕様は精度±2度と記載されていましたが、4度以上違います。
 メーカーに問い合わせみましたが、故障ではないそうです。他の温度計と十数度違わないと本体不良とみなさないそうです。
 十数度!?10度以上ということです。10度も違う温度計を温度計としてよく販売できるなと思いました。amazonのレビューに同じことを書いておきました。

どこでもセンサーとTR42のセンサーをくっつけて計測し、3.5℃も違うことを確認

 どこでもセンサーは忘れて、「おんどとりTR42」という商品を購入しました。

おんどとりTR42
https://www.tandd.co.jp/product/tr4_series.html

 こちらは精度が±0.3度となっており、メーカーも測定器では有名ですので安心です。しかし、1万円以上します。どこでもセンサーは温度、湿度、気圧まで測って5,000円未満でした。安過ぎたというわけですね。
 TR42はBluetooth経由でスマホとつながり、温度を取得し、クラウドにアップロードする機能があります。リアルタイムに温度を見ることはできませんが、家の庭に設置してある温度計なので、家の中でポチポチやるだけで作業できます。


 今回、温度センサーを交換するにあたり、いわてスマート農業の展示会で、同じような測定器を小学生でも作れるようにかんたんに作成して展示していた岩手大学の松嶋卯月准教授のアドバイスがすごく役立ちました。

 
温度を計測するための空気が入っていく筒です。2層構造になっています。


 この温度計の筒部分は2重構造になっていて、外部の温度、直射日光などの影響を受けにくくなっています。
  この筒の中にセンサーが入っています。どこでもセンサーはUSB電源なので、どこでもセンサーを、TR42のセンサーに交換します。
  
 この白い機械がどこでもセンサーです。見た目はちゃんとした機械ですが、精度は子供のおもちゃです。
 ここに割り箸を付けて、割り箸にTR42のセンサーを付けます。割り箸のアイディアは松嶋准教授から教えていただきました。割り箸は温度の影響を受けにくいからだそうす。

割り箸にセンサーを取り付けたところ、タイケーブルで軽く固定。浸透枡の蓋の上で作業しています(笑)

筒の中に設置するところ。

筒に設置。筒からセンサー(白いケーブル)が出ている穴はあとでコーキングして埋めました。
黒いケーブルが出ている機械はトイレファンです。実際に使っていたものです。洗いました(笑)

松嶋准教授からこういう箱がプラスチックボックスがネットで安く売ってると教えてもらい購入しました。

持っていたトイレファンをホームセンターに持っていき、合う塩ビ管を探して作りました。
トイレファンはT-75です。
http://www.takasu-tsk.com/item.php?page=2


塩ビ管は3つで構成されていて、

外側から、
100サイズのソケット
100サイズの直管、
75サイズの直管

 トイレファンと100サイズのソケットがボルトで固定されていて、2層の外側の層の空気も吸い上げるように、トイレファンの数カ所に穴を開けました。
 100サイズの直管と75サイズの直管は2層構造にするためにパイプとパイプの間にボルトのナットが入っています。


 ボルトとナットが見えていると思います。この部分を作るのに神経を使います。ボルトの穴の位置決め、パイプとパイプの間のナットを固定しながらボルトを通す作業など、大人でも苦労します。
 ここの部分を松嶋准教授はスポンジ製の隙間テープを使うと良いと教えてくれました。つまり、ボルトを使わず、ナットの変わりに隙間テープを小さく切って貼るだけです。これなら小学生でも作れそうです。
 

松嶋卯月准教授のお陰でスムーズに完成しました。ありがとうございました。

りんご(つがる)の葉摘みを行いました。

だんだん、9月上旬収穫のりんご「つがる」に色が付き始めました。

色付きを良くするため、葉摘み作業を行いました。


3年ぐらい前から家族の中で私だけ鋏で葉摘み作業をしています。すごく便利です。
鋏で葉を切った翌日です。残った葉の軸部分は数日で枯れて落ちます。

葉摘み前の状態です。

左のりんごは日焼けしています。この品種は温暖化により栽培が難しくなっています。

摘果をし忘れたりんごです。実がくっついてしまっています。

これも日焼けです。日焼けした部分は白くなり、だんだん黒くなり腐っていきます。
昨年、ブログにも投稿しましたが、つがるの木は10本ぐらい減らしました。温暖化が進み、着色が難しくなっていますし、日焼けも多くなりました。

 昔からこの品種は着色があまり良くなくて、日本国内でも上手く着色して販売できていたのは、地元の青森県三戸町や南部町だけでしたが、つがるの品種改良により少しは改善したようです。もう「つがる」という品種の限界が来ています。

いわてスマート農業祭トリニティに行ってきました。りんごの園の3D空間!!

 以前、勤めていた岩手県のIT企業の社長から教えていただき、8月23日に岩手県滝沢市にあるアピオ岩手産業文化センターに行って来ました。

我が家からだと1時間20分ぐらいで着くところです。

 この日は、会場の駐車場側では大規模が農業機械メーカーなどの展示会が開催されていて、中も外も大賑わいでした。

天気が悪かったので農家は仕事を休みやすかったと思います。 

中の様子です。大きなトラクターやドローンが置いてあって迫力がありました。

 まずは勤めていた会社の展示物を見学に行きました。
岩手県盛岡市のIT企業 プラスプラス社の3Dのりんご果樹園
 1ヶ月前ぐらいに我が家のりんご園を社長が見学にいらして、将来の人手不足解消のためにりんごの摘果をできるロボットを作りたいということでしたが、まだまだ時間がかかるとおっしゃっていました。

 しかし、もうここまでできているとは驚きです。
 りんごの木が3D空間に再現されています!

 元プログラマーの私の考えでは、摘果プログラム作成の中で一番難しい部分は、りんごかどうかの認識です。私がプログラマーだった頃にはAIという言葉は聞いたことがなかったですが、AIの機械学習という方法を使えば、この部分はなんとかなると思います。
 ただ、AIが学習するために、摘果時期のりんごの木が必要になりますが、摘果時期のりんごの木は枝が伸び、実が肥大し、枝が垂れ下がり、日々変化していきますので、正確に学習できなくなります。
 そこで、実際の木の替わりに3D空間に作った木を使用すれば良いわけです。3D空間内の木も成長しますので、どの時期の木でもAIが学習できるわけです。
 
 更に驚きなのは、この木の作成方法です。プラグラミングで木の成長アルゴリズムを使って作成しているというのです。まだ木の完成度は低いですが、この木の作成プログラムは、摘果ロボとは別の副産物になりそうです。
 というのも、「剪定」という仕事がありますが、剪定は難しい技術で、青森県では毎年各地区で数回の剪定講習会が開催されています。民間資格で「選定師」というものもあります。
 どのように切ったら、どうなるのか?という事がシュミレーションできるようになるまで10年以上かかり、50年以上りんごを栽培している人でも悩みながら剪定しているのです。
 この木の作成プログラムがあれば、3D空間で剪定の練習ができるようになると思います。切った瞬間に翌年の枝の状態が見えるようになれば、上達スピードも早くなりますし、答えが無いと言われていた、剪定の答えが導かれる可能性もあります。
 1月から3月の雪上でも動く剪定ロボが完成すれば、人間が剪定を覚える必要はなくなりますけどね(笑)

 このあと、自分の農業に関係するような展示を見学しました。

トマトの収穫時期を判断する機械。色盲のトマト農家の友人がいますが、これなら良いですね。
ランボルギーニトラクター。白いトラクターもかっこよいですね。        

 農作業時の重い物を持つ時に腰をサポートしてくれるスーツを体験させてもらったんですが、素晴らしい出来栄えでした。50万円するそうですが、腰痛持ちの私には必要なものだと感じました。今年は増税前にと思って、自宅のトイレのリフォームで150万円使ってしまったので余裕が無く購入できないです。経費にもならいですし(-_-;)

 外では自走式の草刈り機や、自動運転トラクターなどの実演を見ることができました。りんごの農家的には、自走式の草刈り機が欲しいところです。
 高額な機械ではないかと思う人がいるかもしれませんが、自走式ということは、人が乗らなくて良く、椅子もハンドルも必要ありませんし、運転手の安全性も気にしなくてよくなるので、コンピュータ部分はお金がかかっても今の農業機械より大幅に高額になることは無いと思います。

 展示会を見学中にスマート農業という言葉の意味がわかった気がしました。今まで手作業で汚れたり、重いものを持って疲れたりという、職業として嫌われる部分が無くなり、手元でロボットを操作するだけの仕事になれば、「スマート」と言えるわけです。
 もう農家だからと言って、結婚に苦労することは無くなるわけです(笑)

 このスマート農業を実際に想像してみて、普及にはそうとう時間がかかるだろうと思っている人が多いと思いますが、農業は全世界共通の職業ですので、ここで作られたものは、日本だけじゃなく世界で活躍できます。日本という狭い土地では実用的では無い技術もあるかもしませんが、世界であれば十分実用性があります。

 また来年も同じような展示会があったら行ってみたいです。すごく楽しみです。メーカーの皆様頑張ってください。

2019年8月28日水曜日

当店の紹介ページを公開しました。

Bloggerの機能に、ページというのがあることに気付き、早速使ってみました。

Yahooブログも今年で無くなるというので、ブログ移行前の準備という作業になりました。

2019年8月26日月曜日

摘果2巡目(仕上げ摘果)の作業をYouTubeに投稿しました

摘果1巡目は、いくつかの品種ごとに投稿しましたが、今回は1品種だけです。品種ごとに大差がないので。


仕上げは農家によって、2回か3回に分けて行います。

2回目以降を、見直し摘果、仕上げ摘果などと呼ぶようです。

大体2回で終わらせている農家が多いようです。


プラム大石早生の収穫作業の動画をYouTubeに投稿しました

草刈りの動画よりこっちが先でしたが、まあどちらでも良いことです。草刈りは9月もやりますし。


プラムは色を見ながら収穫するので、結構手間なんです。赤くなっていたらすぐ取りますけど、狙っているものは、緑色が黄色くなって、一部が少し赤くなったものなので、毎日、すべての木のすべての実をチェックすることになります。それを7日~10日毎日なので疲れます。

りんご畑の除草作業の動画をYouTubeに投稿。ヘビと遭遇。

YouTubeに動画を投稿したことをブログに掲載し忘れていました。


今回も眼鏡型カメラで撮影したのですが、動画を見て車酔いする人がいるんじゃないかと思うくらい、映像が見にくいです。

途中、ヘビに遭遇して、ちょっぴり声が出てしまいましたが、音量を大きくしないと気付かないと思います。

多分、マムシだと思います。草刈り作業をしていて、ヘビに遭遇したのは初めてでビックリしました。

2019年8月19日月曜日

自然栽培のマルバカイドウの除草作業

今年度、この畑に来るのは初めてかもしれません。

除草せずに放置する実験中なので仕方ないです。

ここが畑だと言われても信じる人はいないでしょう。
地元でもそんな声を耳にしました。

ここには、りんごの台木でよく使われているマルバカイドウが10本以上植えてあります。
プラムと梅、さくらんぼの台木も植えてあります。

蔓性の雑草(葛)で覆われているようです。

まず、プラムの台木を見てみます。


周りの草よりも背丈が倍以上あるので雑草を気にせず成長しています。
よく見ると虫がいますが、虫で覆われて弱っているような状態ではなく、
虫と草と共存していると感じました。


蜘蛛の巣とそれに捕まった虫?(黒い丸いもの)


樹液が出てました。何か傷付けられたようです。

さくらんぼの台木も同じような感じでした。
カマキリの卵があった跡かな

蛾。なんの種類かわかりません。

カミキリムシ

病害虫の跡かな

調べてみたらカミナリハムシという名前の昆虫

木の皮が剥がれて、治った跡です。
木の皮が剥がれて治っているということは、いつ誰が???
草が倒れています。私が倒したんじゃないです。これはなんらかの動物がこの木の近くに居たということでしょうか。熊が出てもおかしくない場所ですが、なんか違うような気がします。

ここからりんごの台木のマルバカイドウを調べます。
全く姿が見えません。まだ背丈が小さいんです。

写真中央あたりに木があるはず

見にくいですが、除草してマルバカイドウが出てきました。写真中央から下部です。

 テレビで、「この植物は生命力が強い」とか聞きますけど、りんごの台木も強いと思いました。
 ほとんど葉に埋もれていたのに、雑草の隙間から入る太陽光を使って生きていました。
まだ枝が細いので、倒れていましたが、木はだんだんと太くなり直立できるようになりますので、そのうち雑草には覆われなくなります。
 
来年からは週1回程度除草しようと思っています。

2019年8月11日日曜日

謎の停電により、暗闇でりんごジュースのラベル貼りをする息子。


2019年8月11日に停電になりました。通電・停電を10回以上繰り返して、停電になりました。
30秒間通電して、45秒間停電するという初めての体験でした。
最後は45秒経っても、通電せず、10時半頃から13時ぐらいまで停電していました。

この日はお盆前で、地元の産直出品用のりんごジュースにラベル貼りの作業をしていました。

息子は夏休み中は学校からの宿題?的なやつで「お手伝い」をすることになっていたようなので、これぐらいならできるだろうと思って、りんごジュースの瓶にラベル貼りをさせていました。

妻が雑巾で瓶を拭いて、息子がラベルを貼って、私が箱に詰めて運搬という流れ作業でした。

作業が始まって、慣れ始めた頃に停電が始まりました。

通電と停電を繰り返し、息子も興奮していましたが、停電だけになり落ち着きました。

片付けたキャンプ用品の中から、電灯類を取り出し、作業を再開しました。




無事に午前中にラベルを貼り終え、産直に持っていくことができました。

この日、出品したりんごジュースはすべて売れたようです。

息子の苦労が報われました(笑)

2019年8月2日金曜日

小川原湖ふれあい村キャンプ場のコテージに泊まりました。

ここ数年、友達家族と毎年恒例のイベントになってきている「小川原湖でシジミ取り&キャンプ」に今年も行ってきました。

農業の方は一段落していたので、のんびりとした気持ちで過ごすことができました。
 

子どもがまだ幼いということもあり、コテージに泊まりました。

昨年は、三沢市の小川原湖畔キャンプ場のコテージでしたが、今年は予約が取れず、今年は、「東北町の小川原湖ふれあい村キャンプ場」のコテージを予約しました。


 東北町側の小川原湖でシジミ取りをしました。写真は13時30分ぐらいの様子。

 宿泊したコテージです。テントを張ってもよいスペースに配置しました。
コテージのベランダにも木製の固定された椅子とテーブルがあります。

 コテージにの隣にはパターゴルフ場と子ども喜びそうな橋があります。
川とかあるわけじゃなく、遊具的な意味で橋を設けたのだと思います。

遊具がある広場もあるのですが、うちのコテージ側からは見えない位置にあったので、子供達を監視できないと思い、大人が夕飯の準備をしているあいだは、この橋周辺で遊んでもらいました。

以下、コテージの写真です。
子どもが撮影していたので変なところもあります。


 扇風機はコテージ内にあったものです。延長コードもありました。

 エアコンは無いですが、夜22時までには寝れる温度になりました。子供たちは9時には寝静まっていました。日中が30度を超えていましたのでどうなるかと思いました。

 寝室?かな。正方形の部屋で布団4枚ぐらい敷けたかな。

 2階への階段です。左側に見えている布団は2階からおろしたものです。
暑いので1階で寝かせました。

 2階には二段ベッドのようなものがありました。

 トイレは洋式・ウォシュレットです。
お風呂です。シャワーも一般的な蛇口で使いやすかったです。温泉にあるような、お湯と水が別々というものでは無いです。

 1階の居間に布団を敷いて寝ました。wiiUを持って行き、スマホのテザリグで、カラオケを遊びました。
 コテージの隣にテントも張って、そこには私だけ泊まりました。昨年買ったテントなんですが、泊まるのは今回が初めてでした。やはり外の方が涼しかったので寝やすかったです。22時ぐらいには周りのコテージ客達もマナーを守り静かになるのでそれも良かったです。平日だったので、土日に宿泊する人たちとはテンションが違うのかもしれません。


翌日もシジミ取りをしました。なぜかワッフルを作り始めた友人。
出来たてのワッフルは美味しかったのですぐ無くなりました。

うんこみたいな石をみつけたというので、写真に撮ってくれと言われました。
うーん。珍しいかも。