2020年8月8日土曜日

インターネットでほしいりんごを買う方法2「そのりんごはベストか?」

 

↓ 数年前に数箱だけ販売したことがある糖度17度以上のサンふじ。正直、糖度15度~16度の方が食べやすかったです。昨年は結構あって、糖度15度以上という商品にいくつか入っていたと思います。

ヤフオクでりんごを買ったお客さんから他の農家のりんごと比べて美味しくなかったという理由で悪い評価をつけられてしまいました。お客さんは説明文をちゃんと読んだのか、読んだけど分からなかったのかもしれません。商品説明には「糖度14度以上ですが通常の糖度14度以上のものより味は劣る」みたいに記載していたんです。

ということがあり少し考えました。もしかしてこれを知らない人が結構いるんじゃないかと。

 

Q1 どこの県が一番美味しいのか?県ごとに味が違うのか?

A 「何個食べれば、その県のりんごの味が分かるのか?」
 と考えれば、県産で比べられないことは分かると思います。



Q2 県の気候的な共通点があるのか?

A 「県の境は気候で決めたわけではないですので共通点は無いです。」

※長野県と宮城県のある農家のりんごはうちのと似た味なんだそうです。



Q3 市町村単位で味が違うのか?

A 「県と同じく、市町村でも比べられません。」



Q4 農家単位で味が違うのか?

A 「比べる方法はあるかもしれませんが難しいです。各農家がベストだと思うりんごを比べれば、違いが分かるかもしれません。同じ農家が栽培しても、日当たり、土、温度、雨量などで畑・木単位だけではなく1個単位で味が違います。年でも違います。」



インターネットでりんごを購入している方で、お店・農家単位で味を比べている方が多いと思います。それもネットショッピングの楽しみの一つだと思います。


比べる時に気をつけて欲しいのが、

「その商品(りんご)はお店・農家の中でベストなりんごかどうか」


ということです。


  • 「インターネットだから美味しいりんごを販売しているはずだ」
  • 「美味しいからインターネットで販売しているんだろう」
  • 「糖度を計測しているから美味しいんだろう」



こんなことを考えていたら欲しいりんごを買えません。


我が家の場合は、サンふじを品質で分けると大雑把で10段階ぐらいあります。各段階ごとに更に味の違いもあって分けることもあります。

1・・・贈答用。傷が無く、着色が良い、糖度は測ることもあるが、大体14度以上。

2・・・ネット販売用。産直用。生傷は無いが、着色はまあまあ良い。糖度15度以上。

3・・・2の傷あり。

4・・・ネット販売用。産直用。生傷は無いが、着色はまあまあ良い。糖度14度以上。

5・・・4の傷あり。

6 ・・・ネット販売用。りんごジュース用。着色はまあまあ良い。糖度13度以上。

7・・・6の傷あり。りんごジュース用。

8・・・缶詰用。地元の加工業者に出荷。着色が悪いが、大きさは基準以上ある。

9・・・ 8の小玉。地元の加工業者に出荷。ジュースになっている。

10・・・未熟・腐敗。 畑に捨てたり。


他の農家も大体これぐらいで分けているのでは無いでしょうか。収穫中に畑で10種類ぐらいに分けている農家もあります。


これぐらい品質に差がありますので、農家単位でりんごの味を比較するとしたら、一番品質が良いものを比較しないと有効な情報は得られません。

 

 一番品質が良いものは、大体の農家は我が家と同じく贈答用だと思います。

値段も最も高いですし、選果も気をつけているはずです。

(我が家の場合は、贈答用は年によって糖度を測らないこともあるので、品質2の糖度15度以上の方が美味しい可能性もあります)

値段が安くて品質が良いものが欲しかったら、贈答レベルの味で傷ありを探せば良いと思います。

商品説明欄に「味は贈答用と同じ」みたいなことが書かれている商品です。

あとは糖度です。サンふじだと15度以上なら味は十分ベストに値すると思います。

糖度14度以上より下の品質だと注意が必要です。他の農家と比べる品質では無いです。


贈答用であっても比べるのであれば糖度を測ったものの方が良いです。

贈答用は着色が良いのですが、着色が完璧に良いりんごであっても、年によって糖度が違うんです。だから同じ農家から同じ商品名のりんごを購入しても味が違う可能性があるんです。

もちろん年によって変わるのは糖度だけでは無いのですが、現在計測しやすく、味にもっとも影響のある要素は糖度だと思うので、糖度計測したりんごをおすすめします。

 

蜜についてはあまり記載したくないですが、これぐらいは書いておきます。

地元は特別な栽培をしなくても糖度が高いりんごや果物が取れるのでインターネットだけじゃなく直接販売もしやすいのですが、もしそういう地区ではなかったとしたら、蜜に頼るかもしれないです。

収穫を遅くすれば蜜が入りますから、味はどうであれ収穫時期を遅くして蜜をたくさん入れて、蜜センサーを使って「蜜たっぷり」と商品名に入れて販売すれば、まあまあ売れるかなと思います。

でも「蜜入っているけど、美味しくないよね」って言われるようになるので、農薬を減らすとか、健康に良い何とかを肥料に使っていますとか、味とは違うところをアピールして販売する方が良いかと思います。

蜜については以上です。

 

こんな感じでインターネットでほしいりんごを買う方法2を終わりにします。4も思いついたら書きます。

インターネットで欲しいりんごを買う方法1~りんごのことを知る。サンふじは何種類ある?~


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